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伊語で墓の中で転げてまわっているって言う表現があります。日本語流に言うと草葉の陰で泣いている・・ってとこでしょうか。
本日は日本人生徒のレッスン。バッハの曲がちゃんとさらえておらず完全にデフォルメになっていました。そこでこの表現を説明してから「君の弾き方ではバッハが墓の中で七転八倒して怒っているよ〜」って言うと「骸骨になってでもですか?」と真面目なお返事。(^o^)
昔イタリア人の生徒に同じことを言ったら「ところでバッハの墓って中で楽に転げられるほど大きいですか?」と聞いた猛者がおりました。バッハの曲は難しいのはわかりますが、なるべくバッハを安らかに眠らせるよう努力して欲しいものです。

数年前ドイツのライプツィヒに行った時、バッハの墓にお参りして、我が生徒達が貴方の名曲を迷曲にして申し訳ありませんと心の中でお詫び申し上げてきました。でも墓の中がまだまだ幾度となく転げられるほど広いかどうかはわかりませんでした。バッハ先生、いつも転げさせてごめんなさい。