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数週間前の話ですが4兄弟のお母様から「先生、あと30分早くおいでになれます?」と聞かれ、「可能ですけど何か?」と答えると「実は長男の友達がピアノを習いたいって言っているのですけどまだピアノもうちにないし、もしうちの息子たちの前に30分見ていただけるなら私が息子と一緒に学校から拾ってきてということで母親を説得しようかと・・。」

一日が48時間要りそうな生活をしているこのお母様が子供のお友達にまで目を配っているのにも驚きましたし私はまさか友達のお母様が説得されるとも思っても見なかったので聞き流していたのですが先週、大変に丁寧な物腰でケータイに普段なら営業中(レッスン中)の午後の時間に電話がありました。「私○○と申します。夜の時間にお邪魔するのは申し訳ないので今かけさせていただきました。息子の△△はチッチョ君の同級生で、チッチョ君のお宅でうちの息子のレッスンもお受けいただけるとお母さんから伺ったんですが今詳細をお伺いしてもよろしいでしょうか」

ただでさえハードな月曜、一瞬ひるみましたがここでお断りするという選択肢は私には考えられません。勿論お引き受けして本日がその初めてのレッスン。いつもよりうちを30分早く出ました。
地下鉄の駅に着いたのは1時50分。あら、早いわねえまだ10分あるわ・・と思いつつ地上に上がるといつもと違う光景が。しまった、火曜日に下りる1つ手前の駅で降りてしまったではないですか。大チョンボ。(泣)
コーヒーぐらいバールで立ち飲みする時間があるかな?とのんびり考えていたのを打ち消し駅から競歩。幸い定刻に4兄弟宅に到着しました。息つく暇もなくその新しい生徒のレッスン。3兄弟はその間にお昼ご飯。

10歳のF君、頭も勘も良く、どんどん弾いていきます。気づいたら私の後ろに3兄弟のギャラリーが(笑)。私は3兄弟は2年目からお引き受けしたので彼らの最初の先生がどのように最初のレッスンをしたのか知りませんけど。
30分で普段2回目のレッスンにたどり着くところまで楽勝でたどり着き、生徒よりも私の緊張する最初のレッスンは終了。次いでいつもの3兄弟のレッスン。

続いて次のレッスン宅に行った頃には半分頭が朦朧としていました。生徒のアレちゃんはもう大きいので私が一瞬朦朧としていても何も言わなくても弾いてくれるから良いけど。(汗)

地下鉄に乗ってうちの近くへ戻りもうひとレッスン。7レッスンを終えて帰宅した時にはもうそのままベッドに倒れ込みたいほど疲れていました。この激務もそのうち慣れるかな。
イタリアでは1人食事のお客様が急に増えるとき「テーブルにポスト(席)を1つ追加する」って言います。1人ぐらい食べる人が増えても大丈夫さという肯定的な意味ですが簡単に1つ追加してしまった我がレッスンのポストはそれなりに大変です。