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いつものタンゴの初級レッスンへ行きました。本日の課題はコントラテンポ、いわば一拍を2つに割ってリズム的には♪♪♪(休み)と速くステップを踏むもの。私は1年目には足がついていかずこれが出来ませんでしたが(汗)今年の初級クラスの方々にはちゃんと数えられないためこれができない方が若干数名。
先生は1・2・3、1・2・3と数えちゃうんですが実際は3のあとに半拍のお休みが入るわけです。それが理解できない方々。踊っている間に3のあとの休みがどんどん短くなり音楽からどんどんずれるLさん。「あのぉ・・いちにいさんって数えてみては?」と私が提案すると今度は「いちにいさんん〜」と遅れます。こりゃうちのピアノの生徒達よりも悲惨です。(笑)
真面目な顔をして「貴女音楽の先生よね。私言っている意味が全然わからないのだけど説明してくれる?」とFさん。「だから我々音楽家がいち、にい、さん、休みと数えるのを彼らはいちにいさんって言っているのだけど。」ますます悩むFさん。「じゃあうちのちっこい生徒に説明する方法で言うわね、1拍がこの長さのケーキ(と床のマット1ますを示して)。3人兄弟でこの長さのケーキ2つを分けるのに喧嘩にならないよう1つをきっかり半分ずつ計4切れにして、最後の一切れはお母さんが食べたと。このいちにいさんは(ますを半分ずつ示して)兄弟の取り分。」「だからこの床のマットのここがいち、ここがに、ここがさんって長さ?」完全に長さと拍の出発点が混同されています。「ううん、やっぱりわからない。どうしよう。」「男の人のステップに合わせれば良いんじゃない?」と私。実際は私にとってはこの男の人の音楽に合わないステップほど一緒に踊りにくいものはないのですが。

いつものように帰りに女の先生をお送りする途中でこの話題になり「ロベルト(男の先生)も含めて何でみんなちゃんと数えられないんだろう。音楽聞けばよいのにね。何か教える方法無い?」と真面目に相談されました。これが簡単にできるのなら私が生徒の横で声を枯らし拍子を取る必要もないのだしメトロノームなんて機械も必要がないと思います。やはり踊りを習うのに拍は数えられる方が良いのだと言う結論にたどり着きほっとした私でした。