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実のところ一週間ほど風邪気味でした。どこへ行っても生徒は風邪引き、それもお腹に来る風邪から熱風邪、咳風邪とよりどりみどり。(泣)
水曜日のタンゴのレッスンはパートナーの誰かに風邪をうつすのも悪いので休みました。あとで先生、いや友達のパオラさんが土曜日午後に有名なアルゼンチン人のタンゴの先生のテクニックのコースがあるけど来ない?とワサップで誘ってくれました。折角なので久しぶりに出かけてみることに。

その女の先生が言うには、あなたがたひとりひとりにあなたがたのタンゴがある。人のことは気にしないで、目をつぶってこの曲を聴きながら思うままに手を動かしてみましょう・・というまるで禅問答のような所から始まり、そしてタンゴは頭の中に感じた音楽が血液のように体中を巡るもので足や手の動きは動かすものでなく突き動かされる物だと・・

音楽の鳴っている間生徒の間を回り、手を当ててここに貴女のタンゴを支えて・・みたいなことを言う・・とおおよそ予想していたタンゴのテクニックのレッスンとは全く違う物でした。でも1時間強のレッスンの後、リラックスして何かアルゼンチンタンゴの宝物をもらったような気分にさせられました。

我々日本人が西洋音楽を専門にするジレンマってあります。ましてやその本場のヨーロッパ人に日本人として西洋音楽を教える・・いや、私が教えているのはどう指を動かすかで音楽はひとりひとりが心に持っていると思っています。私はそれを引き出すだけ。何かおんなじだなぁ・・

月並みな言い方ですが興味深かったです。いつも日かブエノスアイレスへ行くぞ・・